今回はゾンビパンデミックサバイバル漫画の金字塔『アイアムアヒーロー』をご紹介。
丸々1巻を使ったプロローグが描く世界は想像もできない地獄へと変貌を遂げる。
- パニック系の漫画が好きな人
- ゾンビ系の作品が好きな人
- サバイバル系の作品が好きな人
【アイアムアヒーロー】ネタバレありで最終回をレビューします!
ということで今回はサバイバル漫画のまとめ記事にもラインナップされている『アイアムアヒーロー』を語りたいと思います。
私が思う数少ない成功した実写化映画の原作漫画ですが、冒頭にも書いた通り、1巻を読んだだけではその後に待ち受ける地獄のような世界は絶対に想像できません。
1巻をジャケ買いで購入して普通に読み進めていたら、マジで漫画アシスタントの平凡な生活が心霊現象に脅かされるオカルトホラー漫画の類だと思ったし、まさかゾンビパンデミックがテーマの漫画だなんて思いもよらなかったです。
そのぐらいプロローグに尺を割いてます。
アイアムアヒーローのあらすじ
ということで、まずはこれから読んでみたい方のためにあらすじからご紹介します。
主人公・鈴木英雄は、冴えない35歳の漫画家。デビュー作は連載開始から半年で早々と打ち切りに遭い、借金まで背負いアシスタントとして働きつつ再デビューを目指していた。ネームを描いては、出版社に持ち込みを続ける日々も3年経ち、編集者にはほとんど相手にされない悶々とした日常を過ごしている。そうした無為な日々の中での救いは、恋人である黒川徹子の存在だった。だがその彼女も、既に売れっ子漫画家となった元彼を何かと引き合いに出し、酔うたびに英雄の不甲斐なさを詰る始末であった。
引用:wikipedia
ね?
このプロローグからゾンビパンデミック漫画になるなんて想像できます?笑
では次項からは、最終回についてのネタバレありレビューです。
アイアムアヒーローの最終回付近
主人公の鈴木英雄は人々がいなくなってしまった大都会で一人サバイバル生活に奮闘しています。
平穏だった日常を突然襲った未曾有のパンデミック災害の発生は、突然終わりを迎え、突然街から人が消えてしまいました。
人が消えた当初の大都会は食糧などの物資が潤沢に残されていましたが、ライフラインの活動を担う人が消えたということは精製食品は当然日を追う毎に食べられなくなり、わずかに残った食糧庫の保存食もネズミにやられるなどして食糧難に陥ってしまいます。
先行きに不安を覚える中で偶然にも野生の鹿と出会い、英雄は自分の命を繋ぐために鹿を狩猟するべく銃弾の生産に取り組み、なんとか鹿を獲ることに成功。
自身の命のために他を犠牲にする圧倒的な実感を前に、英雄は一人涙する。
この先の未来に不安を感じつつも、最後に見せた英雄の表情は決して悲観に暮れただけの男の顔ではなく、生き抜くことを諦めない決意めいたものを滲ませた男らしい顔へと変わっていたのでした。
アイアムアヒーローの最終回レビュー:英雄は一人孤独にどこへ向かうのか
と、こんな感じの最終回を迎える本編ですが、全巻読破した感想としては、この最終回は個人的には好きでした。
人によってはこの尻すぼみ感にモヤっとした感情を抱く人もいるとは思いますが、逆にこの最終回の後に物語を続けるのはもはや蛇足感の方が強くなってしまう可能性があると思うので、私は英雄が生き続けるための歩みを進めたことが見れたから気持ちの良い終わり方だなと感じています。
【アイアムアヒーロー】ネタバレありで最終回をレビューします!の〆
こんな感じでレビューしてみましたが、間違いなく言えるのはゾンビ系やパニック系とサバイバルがミックスされた作品が好きな人なら絶対に面白いと思える漫画ですので、気になっていた方はぜひ読んでみてください。
あれだけダメダメだった鈴木英雄が本物のヒーローになっていく過程は見応え抜群です。