今回は、テルとアコが廃病院で出会った少年少女が壁や床・地面に描いていた魔法陣のような謎の紋様について考察してみたいと思います。
【ドラゴンヘッド】占星術？風水？廃病院で出会った少年少女が描く紋様の謎
浄水場で瀕死の状態だったテルの悲痛な叫びを受け止め助けてくれた少年少女一行。
リーダー各の少年『橋本』、少女『美川』、そして少年AとB。
彼らは橋本以外は疲労と怪我で昏睡状態だったテルの回復を喜んでくれた。
そんな謎の少年少女だが、作中で会話から汲み取れた彼らの情報は
- 地元の仲間
- 地元では彼ら以外は親兄弟含め全滅
- ラジオから流れてくる噂を確かめに東京へ向かう途中だった
- 『橋本』と『美川』は16歳、少年A・Bは年下
のみで、それ以外の詳しいバックボーンなどは明かされていない。
テルとアコが快復に向かう中、彼らは突如として『集会』なる催しを始める。
廃病院の至るところ、壁や床に謎の紋様を描き、男性陣はパンツ一丁にガスマスクという異様な風貌で、花火を焚きながら牛の死体の周りを、まるで儀式のように踊りながら回っている。
そんな彼らを遠目で眺めながら慄くテルとアコに向かって、何やら魔法陣のような紋様を見下ろしながら美川は言う。
「みんな….怖がってるのよ….いつの頃からか…」
謎の紋様・魔法陣の正体を考察
雑な手書きで描かれた地面の紋様に対し主人公のテルが「なんなんだよ….コレ」と漏らしていますが、まぁ誰が見てもそう思ってしまいそうな異様な雰囲気がありますね。
こちらの紋様を調べてみたところ、どうやら中国の哲学や東洋医学、道教などにおいて重要な意味を持つ図形の太極図と八卦である可能性が高そうです。
太極図と八卦についてwikipediaで調べてみたのですが、難しすぎて理解が及ばなかったのでChatGPTに素人にもわかりやすく解説してもらいました。
太極図とは？
太極図（たいきょくず）は、中国の哲学や道教に由来するシンボルで、白と黒の渦巻き模様が円形の中に描かれたものです。このシンボルは「陰陽（いんよう）」の概念を表しており、宇宙や人生のバランスと調和を象徴しています。
引用：ChatGPT
八卦とは？
八卦（はっけ）は、中国の古代哲学や易経（えききょう）に由来するシンボルで、宇宙や自然の成り立ち、変化を表す基本的な8つの記号（卦）を指します。
引用：ChatGPT
なるほど難しい！笑
つまり幼い彼らにとっては、効力がありそうなこの図を壁や地面に書き殴ることが恐ろしい現実と向き合う術だったのかもしれない。
美川が見下ろす紋様は奇門遁甲の遁甲盤ではないか？
奇門遁甲も遁甲盤も素人が読むには難しすぎるので、これまたChatGPTに解説してもらった。
奇門遁甲とは？
奇門遁甲（きもんとんこう）は、中国古代の占術の一つで、戦略、計画、運勢などを導くための方法として用いられてきました。
引用：ChatGPT
遁甲盤とは？
遁甲盤（とんこうばん）は、奇門遁甲（きもんとんこう）で用いられる占いのための「盤（計算図）」で、方位やタイミングを判断するための道具です。
引用：ChatGPT
美川が見下ろしていた紋様が描かれた紙が奇門遁甲の遁甲盤だった場合、やはり彼らは彼らなりに恐ろしい現実と向き合う方法を模索し、なんとか地獄のような世界を生き延びようと、使えるものは占いでもなんでも使おうという心持ちだったのでしょう。
余談：占星術における「ドラゴンヘッド」
今回ご紹介したドラゴンヘッド３巻に登場する謎の紋様を調べている際に偶然知ったのですが、漫画のタイトルでもある『ドラゴンヘッド』とは、西洋占星術における重要なポイントの一つらしく、月の軌道と地球の黄道（太陽の通る道）が交わる「昇交点」を指すそうです。
そしてその意味は、人生における「成長」「進むべき方向」「魂の目的」を象徴しているそうです。
【ドラゴンヘッド】占星術？風水？廃病院で出会った少年少女が描く紋様の謎を考察、の〆
いかがでしたでしょうか。
もしかしたらこのドラゴンヘッドという漫画は、前途ある少年少女、延いては人間という存在そのものの「成長」「進むべき方向」「魂の目的」という壮大なテーマに挑んだ作品なのかもしれません。
