パンデミック漫画のオススメ作品まとめ!ウイルス感染症の恐怖!
管理人の大好きな『パンデミック漫画』のオススメ作品をまとめました。
おもしろいパンデミック漫画を探していた方はぜひ参考にしてみてください。
リウーを待ちながら

作者 | 朱戸 アオ |
出版社 | 講談社 |
単行本巻数 | 全3巻 |
富士の見える町、横走市にある横走中央病院の医師・玉木。 ある日、駐屯する自衛隊の隊員・滝原、肉屋・中畑の2人が重篤な状態で立て続けに担ぎ込まれる。 似たような病状であったが、滝原は安定するも中畑は死亡。そのうえ滝原は、玉木の知らぬ間に自衛隊病院へと転院させられる……。 医療サスペンスの新星が、あり得べき危機をシミュレートする、警告の書。
引用:イブニング公式サイト
横走市にある病院で働く内科医の主人公、玉木涼穂。
駐屯している自衛隊員が吐血し昏倒したことを皮切りに、似た様な症状の患者が次々と死亡する。
病院には患者が詰めかけるようになり、必然的に比例して治療に必要な薬は不足していく。
原因がわからぬまま事態は悪化、そしてついに横走市は封鎖されてしまう。
いわゆるロックダウンだ。
静かに、だが着実に刻々と死に向かう街で、それでも懸命に生きようとする人々の命を描くパンデミック漫画です。
全3巻と非常に一気見しやすい長さなので、医療サスペンス系のパンデミック漫画が好きな人にオススメ。
アイアムアヒーロー

作者 | 花沢健吾 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | ビッグコミックスピリッツ |
連載期間 | 2009年〜2017年 |
単行本巻数 | 全22巻 |
鈴木英雄。35歳。漫画家のアシスタント生活。妄想の中でしか現実に勝てず、そんな自分に付き合ってくれる彼女との仲にも、不安と不満が募る。だがある日、現実の世界が壊れ、姿を変えていき…!?『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の花沢健吾が放つ、かつてない英雄譚!!
ゾンビ漫画のまとめ記事でも紹介したアイアムアヒーローもパンデミック漫画と呼ぶにふさわしい作品でしょう。
平凡だが穏やかな日常が突如として謎の感染症の拡大により急速に社会秩序が崩壊する様を描いたパンデミック漫画です。
感染速度が尋常ではなく、目の前に脅威が迫ってきたと思ったらあっという間に見渡す限りの社会が(物理的にも)音を立てて崩壊していく描写は圧巻。
街中を猛ダッシュで逃げまくる主人公の頭上から感染者たちが降ってくるシーンなんかは、まるで映画でも見ている様なスピード感と緊張感があって最高。
実在する駅や場所をモデルとして描かれる舞台背景のおかげで、フィクションとはいえ妙な現実味があって、『もし』このような感染症・ZQNと呼ばれる感染者が現れたら、実際に社会はこんな様相に様変わりしてしまうのではないか、というリアリティを感じることができます。
個人的には実在するファッションアイテムが名前を変えて出てくるところもポイント高いです。
全22巻で完結済みのパンデミック漫画です。
マンホール

作者 | 筒井哲也 |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | ヤングガンガン |
連載期間 | 2004年〜2006年 |
単行本巻数 | 全3巻 |
夕暮れの商店街で、全裸の男が怪死を遂げた。検死の結果、体から新種の寄生虫が発見される。ベテラン刑事・溝口とその部下・井上は事件を追う内、ひとつのマンホールへとたどり着く。暗闇の中、そこには謎の“施設”の存在が…!? 加速する恐怖、戦慄のバイオ・ホラー!!
引用:ヤンジャン!集英社公式
12月のある日、神奈川県笹原市の中央商店街に右目が白濁した泥だらけの全裸男が出現した。
道を行く男に「マ、マ」と語りかけたあと、突然吐血。
異様な様子を目の当たりにしてパニックになった道を行く男によって押し倒され、その反動で後頭部を強打し死亡。
検死に回された全裸男の遺体から検出されたのは、謎の寄生虫だった…。
というプロローグなのですが、この漫画はですね、色んな意味で苦手な人は結構苦手なんじゃないかと思います。
感染者のビジュアル面も結構キツいし、この物語の根幹にある犯人の動機となった事件が胸糞悪すぎて、そういう鬱展開とか胸糞案件が苦手な人は注意が必要なパンデミック漫画です。
胸糞要素を抜かせば非常に大好きなパンデミック漫画なので今回ご紹介させていただきました。
単行本は全3巻で完結済みなのでサクッと一気読みできます。
エマージング

作者 | 外薗昌也 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊モーニング |
連載期間 | 2004年〜2005年 |
単行本巻数 | 全2巻 |
新宿で、ある男が大量の血を吐き、謎の死を遂げる。彼の検死をした小野寺と関口はその死因がウイルス性の感染症だと推測する。一方、女子高生・岬あかりは偶然その事件の現場に居合わせるが……。緊迫の医療サスペンス!!
引用:講談社コミックプラス
新宿の路上で男が突如痙攣しながら吐血して変死した事件が発生する。
警察は変死した謎の男を収容するが、初めて見る異様な死体に刑事たちも困惑し、死因究明のために検死を東済医大病院の医師である小野寺と関口に依頼する。
というあらすじのパンデミック漫画ですが、この漫画で恐怖を感じたのは、感染症そのものに対する脅威は当たり前として、それと同じくらいに感染者に対する風当たりというか、噂の域をでないものに対する人々の心理描写ですね。
昨今我々も実際に目の当たりにした某感染症のときにも感じましたが、やはり人は未知のものと対峙したときに冷静さを失い、客観的に見ればおかしいと感じるような判断をしてしまいがちなのだなと、自戒とともにあらためて認識させられたような気がします。
全2巻で完結です。
マッシュルーム

作者 | 小池ノクト |
単行本巻数 | 全4巻 |
ヒトのような“ヤツら”に、少しずつこの街は侵されてゆく……。パニックホラーの名手・小池ノクトが描く人類未踏の恐怖!
引用:幻冬舎コミックス
「マッシュルーム」は、未知のウイルスによって引き起こされるパンデミックを描いた漫画作品。
ウイルスの発生は、南太平洋のある島で分子生物学者たちが遺伝資源調査を行うところから始まりまる。
ここで未知のウイルスが発見され、感染者がキノコのように変異することが明らかになります。
島内ではウイルスが急速に広がり、感染者は恐ろしいキノコのような形状に変異するという特異な特性から混乱が発生、調査団は危機的な状況に直面し、生存をかけた戦いが始まる…。
ある意味サバイバル要素も強いパンデミック漫画です。
感染列島

作者 | 作画担当:柿崎正澄 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | ビッグコミックスペリオール |
単行本巻数 | 全1巻 |
2011年1月4日、午前9時13分。いずみ野市立病院救命救急センターに、新型インフルエンザの疑いがあるひとりの患者が搬送された。通達されたとおり防護服とゴーグルを着用して処置室へ駆け付けた若き医師・松岡は、搬送されて来たのが前日自分が診察をした患者・真鍋秀俊であることに気付き…
引用:小学館eコミックストア
コロナパンデミックを経験した今読んでみると、パンデミック発生から文明社会の壊滅までが非常にリアルに表現されているように感じました。
一般人が知ることのない医療従事者の視点からパンデミックにどう向き合っているのか、命の優先順位の決断など、瞬発力を要する現場の判断スピードが尋常じゃなく、こういった現場で働く人々には頭が上がらないなと改めて思いました。
感染者の末期症状などは下手なホラー漫画よりもよっぽど恐怖を覚えます。
そして、確実性のない噂レベルの風説による集団心理の恐ろしさや、風評被害が巻き起こす悲しい連鎖など、現代社会に生きる我々にとっては注意喚起となるような要素も含まれていて、情報社会に対する個人の姿勢や向き合い方を問われているような気になります。
インハンド

作者 | 朱戸アオ |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | イブニング |
単行本巻数 | 全5巻 |
傲慢で大金持ちの天才学者・紐倉哲。
専門は寄生虫だが、知的探求心豊かでその知識は幅広い。
内閣情報局健康危機管理部門アドバイザーも務める彼の下には日々”興味深い謎”が持ち込まれる。引用:イブニング公式サイト
『インハンド』は、朱戸アオ先生による医療ミステリー漫画で、右手が義手の寄生虫専門科学者・紐倉哲を主人公に据えた作品です。
本作は天然痘のアウトブレイクやドーピング疑惑、研究室爆発事故など、現代社会を反映した題材を扱い、読者の知的好奇心を刺激します。
紐倉の卓越した推理力と豊富な知識が、複雑な事件の真相を明らかにしていく過程は非常に興味深いものです。
また、紐倉と助手の高家、そして女性官僚の牧野というチームの掛け合いも見どころの一つで、単なる事件解決にとどまらない人間ドラマを展開しています。
『インハンド』は、医学や科学の最先端知識を織り交ぜながら、スピーディーな展開と緻密な構成で読者を魅了する秀作です。
その独創的な世界観と深みのあるストーリーテリングは、医療漫画の新たな地平を切り開いたと言えるでしょう。
パンデミック漫画のオススメ作品まとめ!感染拡大の恐怖を教えてくれます!の〆
いかがでしたでしょうか。
パンデミック漫画と言えば、我々はやはりここ何年かは身近で感染症の恐怖を身をもって体験しているので、決してフィクションの世界だけではないんだな、と改めて自分事として思い返し、意識を高める良いきっかけにもなるかもしれませんね。
面白いパンデミック漫画を読んだらどんどん追記していくのでお楽しみに!