音楽・バンド漫画のオススメ作品まとめ!まるで音が聞こえるような臨場感!
管理人の大好きなジャンル『音楽・バンド漫画』のオススメ作品をまとめました。
演奏シーンで読者の内なる10代をウオォォォ!と昂らせる名作揃いのジャンルなので、蒼き熱量で魂を震わせたい方はぜひ参考にしてみてください。
スーパースターを唄って。

作者 | 薄場圭 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 週刊ビッグコミックスピリッツ |
連載期間 | 2023年2月〜 |
単行本巻数 | 既刊4巻(記事執筆時点) |
「やらんかなぁ俺は、ラップ。」「歌いたいことなんか、ないもん。 ・・・伝えたいことも」 主人公・大路雪人。17歳、売人。大阪の路上、絶望的な環境で、感情を殺しながら生きる日々。幼い頃に、シャブ中の母親と最愛の姉を亡くし、天涯孤独となった主人公だが、唯一信じてくれる親友がいて・・・ 仕事先の上司に殴られ、流血しながら売人を続けてく中で、彼の心に宿るものとは? どうしようもない環境を抜け出すことができるのか・・・!?
音楽に救いを求める人々を描く、極限の人間ドラマ。
ネグレクト。
薬物汚染。
暴力。
最愛の人の死。
生まれながらに用意された不可避の負のスパイラルから必死に抜け出そうとする主人公。
憎いはずの薬物に関わらざるを得ない残酷な運命に、はたして音楽は救いをもたらすのか。
社会生活を送る上で普段目にする事がない劣悪な環境で生きる若年層。
それは我々に視界に届いていないだけで、主人公が生きるような過酷な環境は、先進国(いまはそれも怪しいが)と呼ばれるここ日本でも場所によっては数多実在する事実。
日々の憤りを紙に殴り書き、それらはマイクを通して、生きる言葉としてオーディエンスの耳に届く。
主人公の生きた言葉は少しずつ、だが確実にリスナーの耳に届き心を揺さぶる。
主人公が綴るリリック、そして相棒が奏でるビートは、自身を取り巻く闇深い劣悪な環境から抜け出すためのスポットライトとなるのか。
主人公は一般的には不幸と呼ばれる生い立ちで、物心ついた年頃からアンダーグラウンドで生きることを余儀なくされるが、ひょんなことから似たような境遇の少年と出会いヒップホップの世界へと身を投じるサクセスストーリー。
全3巻でサクッと読破できる長さなので、ぜひ主人公の魂の声を聞いて、たくさんの人に少年少女の行く末を見届けてほしいと思う。
BECK

作者 | ハロルド作石 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 月刊少年マガジン |
連載期間 | 1999年〜2008年 |
単行本巻数 | 全34巻 |
おれってホント退屈な奴‥‥。平凡な中学生・田中幸雄、通称コユキは、かわりばえのしない日常に焦りを感じていた。ずーっとずーっと、このつまらない日常が続いていくのかな。そう思っていたある日、奇妙な犬と一人の男に出会う。南竜介。アメリカからの帰国子女で、全米ナンバー1のカリスマバンド「ダイイング・ブリード」とも関りがあるという天才ギタリストによって、コユキの退屈な日常はひっくり返る!一方、竜介は新しいバンドを結成すべく、メンバーを探していた‥‥。平凡な少年と天才ギタリストの運命の出会いから、伝説は始まる!
引用:講談社コミックプラス
学校では存在感がなく平凡な毎日を過ごす主人公の14歳の少年・田中幸雄。
「自分なんかいなくても何事もなく世の中は動いていくし、人生が過ぎていくんだ。」
そんな思春期特有のありがちな不満を募らせながらも、ひどくありふれた平坦ではあるが幸せな日々を享受するどこにでもいるような中学生。
そんなある日、学校の帰り道にいじめられていた犬を助けたことがきっかけで飼い主である南竜介と出会い、愛犬を助けてくれたお礼に竜介からギターを受け取り音楽の世界に入ることとなる。
音楽をやったことがある人なら絶対に胸が熱くなる様な、音楽しか持ち得ないエモーショナルさや音楽でしか味わえない高揚感を読者に与えてくれる漫画です。
中学生の価値観からすれば大きすぎる社会という魔窟の中で、人間関係に悩んだり汚い大人と関わったり甘酸っぱい恋愛をしてみたりと、こんな経験したら一瞬で大人に飛び級してしまうようなイベントが目白押しで羨ましすぎな主人公。
この漫画を読んで始めて「漫画から音楽が聞こえる」という現象を体験させていただいた思い出深い作品です。
ぼっち・ざ・ろっく!

作者 | はまじあき |
出版社 | 芳文社 |
掲載誌 | まんがタイムきららMAX |
単行本巻数 | 既刊7巻(記事執筆時点) |
きららMAXの大人気バンド4コマ、待望の第1巻がついに登場! 「ぼっちちゃん」こと後藤ひとりは、ギターを愛する孤独な少女。 家で一人寂しく弾くだけの毎日でしたが、ひょんなことから伊地知虹夏が率いる「結束バンド」に加入することに。 人前での演奏に不慣れな後藤は、立派なバンドマンになれるのか――!?全国のぼっちな少年少女に届ける、いま最高にアツい音楽漫画!! 陰キャならロックをやれ!!!
引用:漫画の殿堂・芳文社
『ぼっち・ざ・ろっく!』は、孤独だった主人公・後藤ひとりが予想外の出会いを通じて成長していくバンド漫画。
ネット上でのみ「ギターヒーロー」として活躍していた主人公のひとりは極度の人見知りだったが、偶然の出会いから「結束バンド」というバンドに加入し、現実世界での人間関係を築き始める。
ひとりがギターに没頭する姿や、バンドメンバーが一丸となってフェス出場を目指す様子は音楽活動の経験がある人なら間違いなく胸熱だし、プロの音楽業界の厳しさも垣間見える描写は割とリアリティのあるバンド漫画だなと思いました。
文化祭でのパフォーマンス失敗や、フェスの最終ステージに残れなかったことなど、挫折の描写も現実的です。
しかし、そこから這い上がりレーベルデビューの機会を得るまでの過程は、壁を乗り越えた者にしか得られないカタルシスを感じさせてくれます。
一時期このバンド漫画のおかげでレスポールがバカ売れしたらしいので、影響力は甚大ですね。
けいおん!

作者 | かきふらい |
出版社 | 芳文社 |
掲載誌 | まんがタイムきらら まんがタイムきららキャラット |
単行本巻数 | 全6巻 |
メンバーは全員かわいい女の子!でもほぼ全員ボケ担当!全くの楽器初心者の唯が入部して、なんとか出発できた軽音楽部。とりあえず海合宿してみたり、あわてて顧問を探したり…。ゆるやか部活4コマいざ演奏開始です!
引用:芳文社
『けいおん!』は、かきふらいによる4コマ漫画作品で、高校の軽音楽部を舞台に、個性豊かな女子高生たちの日常と音楽への情熱を描いた作品です。
本作の魅力は、ほのぼのとした雰囲気と魅力的なキャラクターたちの掛け合いにあります。
主人公の平沢唯を中心に、秋山澪、田井中律、琴吹紬、中野梓といったメンバーたちの友情や成長が丁寧に描かれています。
音楽を通じた仲間との絆や成長というテーマは、青春期の読者はもちろんのこと、青春を音楽に捧げた読者にも強く訴えかけます。
練習や演奏会に向けての努力、そして成功の喜びなど、音楽を通じた感動的な場面が随所に描かれています。
『けいおん!』は単なる日常系作品に留まらず、アニメ化や音楽CDの発売など、幅広いメディア展開を果たしました。
特にアニメ版は、可愛らしいキャラクターデザインと高品質な楽曲で大きな話題を呼び、社会現象とも呼べるほどの人気を博しました。
SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん

作者 | 長田悠幸 町田一八 |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | 月刊ビッグガンガン |
単行本巻数 | 既刊23巻(記事執筆時点) |
“ジミ”なアラサー高校教師・本田紫織は、アフロヘアの“ヘン”なサイケおじさんに取り憑かれちゃって生活一変。
私の人生、この先どうなるの!?引用:ビッグガンガン
『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』は、長田悠幸先生(作画)と町田一八先生(原作)による音楽と青春をテーマにした漫画です。
地味な高校英語教師・本田紫織が、伝説のギタリスト・ジミ・ヘンドリクスの幽霊に取り憑かれ、「27歳が終わるまでに音楽で伝説を残さなければ死ぬ」という運命を背負いながら、仲間たちとバンドを結成し挑戦していく物語です。
本作の最大の魅力は、音楽のエネルギーを視覚的に表現する圧倒的な演出力です。
演奏シーンでは、音や感情が擬音やダイナミックな構図を通じて描かれ、まるで音楽がページから溢れ出すような迫力があります。
また、ジミ・ヘンドリクスをはじめとする実在の伝説的ミュージシャンたちのエピソードが物語に組み込まれ、音楽ファンにはたまらない要素となっています。
さらに、主人公・紫織の成長や仲間たちとの絆も感動的です。
地味で目立たない日常から抜け出し、自分の夢や情熱に向き合う姿は、多くの読者に勇気を与えます。
また、生徒や同僚など個性豊かなキャラクターたちが物語を彩り、それぞれが抱える葛藤や成長も丁寧に描かれています。
『SHIORI EXPERIENCE』は、音楽への情熱と人間ドラマを融合させた作品であり、夢を追いかけることの素晴らしさや困難への挑戦を描いた感動的な物語です。
音楽好きだけでなく、多くの人々に響く普遍的なテーマを持つ音楽漫画の傑作と言えるでしょう。
音楽・バンド漫画のオススメ作品まとめ!まるで音が聞こえるような臨場感!の〆
いかがでしたでしょうか。
過去に音楽をやった経験があれば熱い感情を思い起こし、経験がなかったとしても音楽を始めたくなるような、そんな魅力に溢れた漫画を厳選してご紹介させていただきました。
面白い音楽・バンド漫画を読んだらどんどん追記していくのでお楽しみに!