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ドラゴンヘッド1巻をネタバレありでご紹介&レビュー!伝説のサバイバル漫画が幕を開ける!

サバイバル
引用:ドラゴンヘッド1巻 望月峯太郎・講談社
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久しぶりに読み返すと富士山噴火の衝撃を受けた際に主人公のテルが発した「あれ?CD飛んだ?」の意味はZ世代には通じないだろうな、としみじみ。
軽く説明しておくと、その昔存在したCDプレーヤーという持ち運びが可能なCD再生デバイスは、本体に対して少しの衝撃でも加えるとCDの読み込みが止まって音飛びをしたのです。
その現象を「飛ぶ」と表現していました。

【ドラゴンヘッド】はこんな人にオススメ
  • サバイバル系漫画が好きな人
  • ジュブナイル作品が好きな人
  • 狂気じみた心理描写が好きな人
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ドラゴンヘッド1巻をネタバレありでご紹介&レビュー!伝説のサバイバル漫画が幕を開ける!

余談はさておき、修学旅行からの帰路、新幹線の車中で未曾有の大災害に見舞われてしまった主人公一行。
楽しかった旅行が一瞬で悪夢に変わるほど、気絶から目覚めたときには辺りは血の海、惨劇の光景が広がっていた。
辺りは折り重なって山積みになったクラスメイトの死体。
主人公のテルはグチャグチャになった車内のせいで、何か重いものに身体を挟まれて身動きが取れない状況。
大声で暗闇に向かって助けを求めるも、当然ながら応答はなく、絶望感に包まれたテルは、まるで赤子のように声を上げ泣き叫ぶ。

まずこの記念すべき1巻を読んで思うことは、とにかく闇の描写が非常に上手いなと思う。
真っ暗闇の中に向かって助けを呼ぶ描写で、テルの助けを求める声、生存者の応答を求める呼びかけは、どこまでも果てしなく続くかのような底なしの闇に虚しくも吸い込まれて消えてしまう。
手探りで闇の中を這いずり回り、友人の死体を目にしてのたうちまわり、偶然にもやっと手にした微かな灯りが照らす闇が覆い隠していた光景は、年端も行かぬ1人の少年を絶望の底に叩き落とすには十分過ぎる地獄の様相だった。

生存者との出会い

何の手掛かりもないまま、か弱い灯りだけを頼りに闇の中を彷徨い状況把握に努めるテル。
彼の足首を無意識に掴んだのは顔を血塗れにした気絶する少女、アコ。
微かに息のあるアコを何とか助けようと孤軍奮闘することになるテルは、彼女を介抱する中でもう1人の生存者であるノブオと出会う。

意識を失っている同級生の少女と出会ったことにより、テルの中に「絶対に助けるんだ」という、ある種の生きるための活力が湧いたのか、被災直後のメソメソ具合から打って変わって、その表情には責任感を滲ませた覇気のようなものが伺える。
アコに対し今できる限りの応急処置を施す中、自分の事ばかりを考え自己中心的な行動が目立つノブオに対し苛立ちを覚えるテル。

実際問題、たった3人しか生存者がいないこんな状況下で協調性が微塵もないノブオのような人間が側にいたら、どんな温厚な人徳者でもイライラが募ってしまうと思います。

妄想に囚われ奇行に走るノブオ。安息を求め車外に安全地帯を作るテルとアコ。幼き少年少女の運命は…。

ドラゴンヘッド1巻をネタバレありでご紹介&レビュー!伝説のサバイバル漫画が幕を開ける!の〆

こんな感じで1巻の紹介を終わりにしたいと思います。

いかがでしたでしょうか?

1巻からして相当にヤバい状況に陥ってしまった主人公一行ですが、実はこの段階ではまだ微妙にうっすら希望的観測がチラついているので、全巻読破してる身からすれば、これでもまだ生易しいほうかなと思ったりもします。
お前前世で悪いことしたんか?ってくらいにこの先にはまだまだ次から次へと理不尽が波状攻撃をしかけてくるので、ここまで読んでくれた方は「あぁ、これからが本番なんだな」という心持ちでお願いします。

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